2008年08月30日

富士山長文レポート。(多々、たろーの日記から引用)

8月28日。行ってきました、日本一高い山。

最初は高松さんからのお誘いに、少々悩む。
KTC大会中だから絶対疲れてるけど、この機会を逃せば富士山なんて一生登らないんじゃないかって思った。
…うむ。こーいうことは学生のうちにしかできない。(時間的にも体力的にも)

よっしゃ、ノリで行ってまえ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!

25,26,27日と大会。疲労感もマックス。しかも27日は自分の試合。
正直、不安。登山の準備も全然してない。

富士山をなめてたワケじゃないけど完全なめくさった状態(防寒グッズもあまいし、登山に必要なものを全然持っていない)でぶっこむ。

富士山長文レポート。(多々、たろーの日記から引用)
5合目まで車。
戦友たちはサークルの、ちょっと変わったメンバーw1年生2人と3年生3人と4年生3人とOBさん1人の男女9人。

雨は降ったり止んだり。
5合目からは晴れると言い張っていた高松さんは、雨が止む度に俺の言ったとおりだと主張するww

最初の駐車場から出発してすぐの、ちょっとした坂道で
大会の疲れからか、もうキツイと感じる。←オワテル
こんなんじゃ、絶対登れない…orzなんてずっと思ってた。頭の中で弱音を吐きまくり。

みんなは苑がヤバイって挫折するって言ってたけど
実際は苑じゃなくて私が一番ヤバイんじゃないかってずっと不安だった。

体力には自信がない。長距離はいつもプライドだけが原動力。


6合目までは割りと平坦な道が多く、30分ぐらいで到着。
あー疲れた、やっぱ空気薄いねーなんてみんなが話しながら歩く中、私は黙々と登ってた。

だって話すと息きれるんだもん( ´Д⊂ヽ
みんなの体力に感心。
みんなが心配していた苑は、ひょいひょいと登ってる。これが苑のすごさ。みんなナメすぎだよ、苑を。

6合目を過ぎると徐々に傾斜のきつい坂が現れ、疲れがみえ始まる。

途中、山小屋で休憩することになった。
酸素が薄く、寒い。その寒さをしのぐために。悲鳴を上げる足を休ませるために。

ずぶぬれになってからだが冷え切ったうちらはその山小屋で暖かいものを買う。
私はどーしてもおしるこが飲みたかったのに、山小屋のヒトに売り切れと言われてガン萎え。
仕方なくコーンスープ。おい、コーン固いよ(;´Д`)

そこで、お姉ちゃんがにぎってくれたおにぎりをほおばる。
…う、う、うめぇ(つд`)エネルギー補給に十分だわ。

山小屋を出たのは4時。
もうかれこれ3時間も登ってきたわけだ。
疲れて当然だな。
実際にはここからが本当の地獄。頑張らねば。

登っている途中は何も考えられなかった。
ただ今の苦しい現状に向き合うことしかできなかった。
「疲れた」とか「意外にイケるかも!」とか「足イタイよ…」とか「あっ、慣れてきた!」とか「もう休憩したい…」とか「寒い…死ぬ…」とか
そーいう感情をかみしめることしかできなかった。
でも極力弱音を吐かないように頑張ろうって思ってた。3年生だし、みんな頑張っているわけだし。
もう自分の意地とプライドのために歩いてた。
ホントにそれだけが原動力。誰も助けてくれないんだし。自分と富士山の一本勝負だわ。


7合目すぎで、目の前にそびえ立つのは大きな岩。
ホントに岩。岩。岩。崖だよ、ありゃ。ヒトが歩くとこじゃないから。これを登れってか。
凍える手でしっかりロープをつかみ、雨ですべる岩を一つ一つ慎重に登っていく。
滑って転ばなかったのがホントに奇跡。

豪雨の中、カッパがとばされそうになる。靴下がしめってきた。最悪。不快。
ズボンの上に履いていたカッパは破れ、使い物にならなかった。せっかくねえさんがくれたのに…(;´Д`)

山小屋が連なっているところを過ぎると道は岩場じゃなくなり、火山灰に埋め尽くされた坂道になった。
みんな岩場がなくなってホッとした。
…が本当につらいのはこっからの坂道。
今思えば岩場が一番楽だったかも。

この坂道は火山灰に足をとられて登りづらい上にくねくね進んでいくため、
まっすぐ上に登る岩場よりも時間も距離もかかって、冷たい雨の中ではまさに地獄へと繋がる道だった。

そんな中苦労して8合目の山小屋に到着。
みんな疲れ果てて口には出さなかったけど、心の中で「宿まであと0.5合だ」と何度も繰り返してた。
そんな中、そこの山小屋の人にうちらが泊まる予定の宿まであとどのくらいかかるか聞いてみたら
「あと2,3時間かな、ハハッ」と言われた。

まじファック!!!!殺す気かー!

もうムリだと思った。暴風、そして豪雨の中これ以上進めと?
凍えそうな手と足はどうなるんだ?あぁ、今なら火を抱いて死にたいわ。焼死キボンヌ!

この時間になると太陽も沈み始め、異常に寒くなってきた。
気温で言うと0℃くらい。
雨も降っていたので体感温度はそれ以下。

もう辺りが真っ暗になり暴風雨も激しくなったとき、一筋の希望の光が山の上に見えた。
あれがうちらの宿の明かりだ。まさにぼんやりした暗闇の中の希望の光!!!!
あと15分ぐらいでつけるだろう。

そして光の発信場所に到着。
「着いた~」と思ったその矢先、飛び込んできたのはその山小屋の名前。

富・士・山・ホ・テ・ル。


……
…ちょ…それうちらの宿の名前じゃ…なーーーーーい!!!!

はい死にまーす!!パー
富士山で遭難9名お願いしまーすパーパー
がっかりどころの話じゃないですよ。

励ましあう声すらついになくなり、足が本気で悲鳴を上げる。
もう弱音を大声で叫びたい。

そして7時。
ついに…
ついに…
ついにうちらの山小屋に到着。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァン
もう到着していたヒトたちや宿のヒトの冷ややかな目線を受けても気にせず大声で喜び合う。

感極まったねえさんは涙。
「もうムリだと思った…」って言いながら泣くねえさんを見て私も涙。
そこで待っていたのはあったかいカレーライス。
肉が2キレしかないほとんど具なしのカレーライス。
もう具なんていらねーよ…。あったかけりゃいーよ…もう。 うまいいいいいいいぃぃぃぃぃーーー


しかし、山小屋は寒い。小さいたき火一つ。
ふとんは2人で一枚。しかもうすっぺら!!!!これ、冬用じゃないから!!!
まくらも薄いよ…(つд⊂)地獄だった。体はふとんからはみ出るし…家のベッドが恋しくてたまらん。
こんな最悪な夜はもうないな。
そんな中、9人でゴロ寝。

夜中、なんども目が覚める。
外から聞こえる暴風の音。トイレに行きたいけどあの極寒の外に出る元気はない。

ほとんど寝れてない状態で朝の2時半に起きて3時に出発。
昨日のカッパはもう使い物にならず、トレーナーは全然乾いてない。
濡れている服は、着るだけで体温をどんどん奪っていく。最悪のコンディション。でも登るっきゃない。

外を出るともう人がいっぱい並んでてて渋滞。
それが、まだ救いだった。
若干進むのが遅かったけど、ちょっとずつしか進まないからムリして登ることもなく
足どりが止まったときに深呼吸して酸素を吸い込み、呼吸を整える。ガンバレ、自分。

2時間で頂上にたどり着く。意外にあっけない。
富士山長文レポート。(多々、たろーの日記から引用)
そこは一面の雲が見下ろせる場所。
いつも見上げている雲が私の下にある。
溢れんばかりの雲のせいでしっかりとしたご来光ってかんじじゃなかったけど、
こんな素晴らしい景色と出会えてただただ感動。

こんな苦しい思いは、残りの人生にもあるかな?
あるなら、もうここで死にたいわw



富士山長文レポート。(多々、たろーの日記から引用)
そっから下山。間違いなく登るよりかは楽なんだけど。そーなんだけど。

…これまたつ、つ、ツライ…_| ̄|○

石がつるつるなんだよ。めっちゃ滑る。坂、急だし(;´Д`)
滑らないようにバランスを保ちながら少しずつ歩くから足筋と腹筋と背筋を異常なまでに使う。
翌日のふくらはぎの筋肉痛を恐れた。きっと想像を絶する痛みを伴うんだろーな。
富士山長文レポート。(多々、たろーの日記から引用)
同じようなターンを何十回も繰り返してようやく平坦な道に出て、登山終了。

その後、夢にまでみた温泉に入り、女4人で感動。
体を解凍♪生き返る♪からだをガクブルさせてたあの時を思い出せないぐらい長風呂してた(*´д`*)

それから山梨名物のほうとうを食べてこの企画終了ー!!
帰りの車では、たろーを混ぜた5人でサークルの役職のこととかいろいろ話した!

家まで送ってくれたナオタカさんありがとうございました♪


もう登りたくないけど、貴重な体験をできてよかったです。
大会の合間をぬってこの企画に参加して
挫折して途中で下山するヒトが多い富士山を登りきった自分を誉めてやりたいです。

ところで今さっき田舎に行ってきました。
おじいちゃんの様子を見に。
思っていたより元気そうでよかった。。

ってか筋肉痛がやばい。リアルに動けない…
全部がイタイ。よくわかんないけどなぜか左腕も痛い…w


また明後日から大会頑張るぞー!!


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Posted by どみり at 20:40│Comments(5)日々の出来事
この記事へのコメント
そんなにおしるこショックだったのかぁ・・・お疲れ!!

>もう自分の意地とプライドのために歩いてた。
すんごい笑ったwww

なんにも考えず歩いてたよw
Posted by そにょ at 2008年08月30日 23:51
よくぞご無事で

天気悪そうだったしリアル心配しました
Posted by にょ at 2008年08月31日 01:26
参加してくれてありがとう
また学年を超えて旅行しましょう☆
Posted by つまかた at 2008年08月31日 10:42
大会も富士登山も一緒にがんばって、もううちらは戦友以上の関係だねっ!

お疲れ様★ふかふかなベッドでゆっくり寝よう♪
Posted by ねーさん at 2008年08月31日 16:32
>その
温かけりゃ何でもよかったけど
やっぱりおしるこ飲みたかったw
>にーにょ
おうおう!心配してた苑は最後の方以外全然平気そうでしたよw
>高松さん
富士山以外の旅行なら大歓迎っす!!!w
>ねーさん
リアルそうですね!!☆
富士山から帰った今は、毎日自分ちのベッドのすばらしさをかみしめて寝ていますw
Posted by どみりどみり at 2008年09月06日 12:52
 
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